TOEFLテストと ENGLISH EX

 TOEFLのStructure & Written Expressionで出題される文法・語法問題は,英文読解を正確に行う文法知識と,英作文を正確に行うための文法・語法知識を問う内容になっています。これはTOEFLが大学の授業に適応できるかどうかを見る試験であり,大学の授業では教科書の読解とレポートの作成が最も重要な作業となるからです。

 TOEFLの文法・語法問題の特徴は「主語と動詞の一致」や「名詞節」「副詞節」「倒置」のような文の「構造」に関する問題が大半で,助動詞の使い分けのような「意味」の区別を問う出題はほとんどありません。この点はTOEICとほぼ同じですが,TOEFLはTOEICよりも「語法」において細かな知識を問います(下記の表に出題ポイントの例を示しました)。

 この出題傾向を踏まえ,本書ENGLISH EXではTOEFLの出題ポイントを『TOEFL』のラベルで示しています。TOEFLの文法・語法対策として本書を利用される方は参考にしてください。また,米国の大学への正規留学を本気で考えている方は,入学後の授業で困らないようにするために,単にTOEFLの出題ポイントだけを学習するのではなく,全ての設問をきちんと解いて英語の総合力を高めておく必要があります。


【TOEFLテストでよく出題される文法・語法のポイントの例】
A 時制
現在完了形が使えない過去の副詞がある文/現在完了形の継続と経験用法

B, C 文型
自動詞と他動詞の区別/SVC の Cは副詞でなく形容詞を置く/「他動詞+目的語+副詞」の語順/第4文型(SVOC)のCが形容詞になる動詞

D 受動態
助動詞の受動態/by以外の前置詞を使う表現

F 動名詞
to不定詞と動名詞の使い分け

G 分詞
現在・過去分詞が主語と動詞の間に置かれる場合/過去分詞が後ろから名詞を修飾する場合/分詞形容詞(例:exciting, boringなど)

H 分詞構文
現在分詞と過去分詞の区別(例:Seen と Seeing)

I 名詞節
what節/間接疑問文の語順

J 形容詞節
関係代名詞の基本構造/whoとwhichの区別/関係代名詞と関係副詞の完全文,不完全文

K 副詞節
副詞節と主節の構造/副詞節を作る接続詞

L 助動詞
助動詞+動詞の原形の基本

P 省略・倒置
副詞節中での 「主語+be動詞」の省略/副詞句+自動詞句+主語/否定語句が文頭/補語+動詞+主語

Q 比較
than の後ろの構造/比較・最上級の不規則変化/the+最上級

R 一致
時制の一致/ 「A, B, and C」の Cに置く動詞,形容詞,名詞の形/主語と動詞の一致

S 名詞
集合名詞(例:audience, people)/可算名詞の適切な形/可算名詞と不可算名詞の区別/抽象名詞 / 学問の名詞/抽象名詞にaがつく(a success)/不可算名詞の総称

T 冠詞
「名詞+of ..」の「名詞」に the を付けるか否か/冠詞の省略/不定冠詞と母音(例:a UFO, an SOS)/「the+年代」(例:the 1990s)

V 形容詞
like, unlike, alike の区別/数詞が形容詞を修飾する形(例:3500 feet thick)

W 副詞
so / too+形容詞+a+名詞/副詞の語形/副詞の位置/almost は名詞の前に置かない/agoとbeforeの区別

X 前置詞
前置詞句の文中での働き/接続詞と前置詞の区別(例:althoughとdespite)/「be+of 名詞」の表現/時の前置詞の区別/「from A to B」の使い方/色々な前置詞の意味


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